葬送式

2013年3月9日 教会
葬送式
2月21日に名古屋拘置所で亡くなられた方の葬送聖餐式。

彼は、私たちの教派の信徒だった。
当日は、担当教誨師が外国出張中。

最期のお祈りも叶わなかったという。
そして、牧師が出張中だからというか、どうやらかわりに僧侶が呼び出されたらしい。

そして当日朝、実行されたことを機械的に牧師のところに電話がかかってきたという。

かかわってきた方々もあまりにも突然で、言葉もなかった。

私たちの教派の名古屋市内の司祭全員での司式、補式、主教の臨席。
ずっとかかわりをつづけてこられた現在東京在住の司祭の説教。

だいたい30名くらいの出席だったろうか。
説教でもご本人との具体的なかかわりについて語られ、1週間前にあったばかり
だったとのことだった。

その後何名かの彼との面会、手紙のやりとりが許された人たち、彼とかかわった
人たちが、彼の様子や手紙のやりとりなどの内容を紹介された。

人が変わり、人が生きていく勇気を与えられるには、信じられる人、友の存在が
本当に大きいことを感じさせられた。

ちゃんと安心してつながれる人があれば、人は落ち着いて前向きに生きていける
もの。

逆をいえば、人を疎外するような環境にしないように、ひとりひとりが気遣いあえる
環境をつくっていきたい。

聖歌を歌いながら、聖書の言葉を聞きながら、1つ1つに心が深くされ涙が誘われ
多くを与えられた葬送式だった。

コメント